03 0.1秒で色々そんなわけないだろう的な妄想を終えた周は、さすがにそれはまずいだろう、男女ふたりがハダカなんてとんでもない、懇々と真昼を諭した。「水着を持ってきている、ので、平気です」それなら大丈夫だな! な、わけもない。 しかしワンピースタイプなら肌もそれほど出ない……か? 仕方がない。耐えきれるだろう。結局、周は、真昼に押し切られたのだった。浴室に続く扉を前に、周はたたずんでいた。 この向こうはどんな世界が待っているのか…。 思い切って扉を開けた。「きゃっ」
05 バタン(扉を閉める音)……え、今の誰? いけない、思った以上に混乱しているようだ。ずいぶんな時間待たされているため、変なモノばかり幻視している。周の額に汗がにじんだ。「あの、周くん……?」扉の向こう側から真昼の声が聞こえた。「用意できましたので、入って来ていいですよ……?」おさえきれない胸の鼓動を感じながら、周は扉を開けた。
07 黒ビキニを見たり、見せたりしながら、混乱し、お互いどぎまぎしたり、もじもじしたりしていた。お互い恋愛初心者だからな。仕方がない。似合いませんか? いや似合い過ぎるよ。みたいなやり取りをしていたら、恥ずかしそうにしていた真昼が嬉しそうに微笑んだ。エンジェルスマイル。なんて破壊力だ……。
10 恋人同士の初お風呂イベントをこなしたのだった。 もう少し経験値を積んでレベルを上げてから起こすイベントではなかっただろうか。そんな気がした。「周くんは、少しいじわるです」湯船につかりながら、真昼がつぶやいた。
11 いっぱいいっぱいでのぼせ上ってた自覚はあり、自分が何をしたのかはっきりと覚えていない。それが、周の正直な気持ちだった。何にしても、きっと粗相があったのだろう。周は謝罪した。「……周くんは余裕そうでずるい」恋人の目は節穴だろうか? 周は考え込んだ。
12 後ろから身を寄せ、マシンガンのような心臓の鼓動を感じて分かってもらったが、この天使様は男の……特に周のことがよくわかっていないようだ。これからも苦労するかもしれない。しかし、その苦労はとても幸せなことなのだろう。 お風呂から出て寝床に誘われながら、周は彼女と出会えた幸運を天に感謝したのだった。